設計手順

  1. クランプロック®の選定
    クランプロック®は軸と回転体とを締結する機械要素です。クランプロック®には CLM CLA CLB CLE CLH CLK CLR の7つのシリーズがあり、それぞれに固有の特長があります。
    軸締結に要求される基本的な特性には、
    ・回転中心が一致すること。
    ・トルクを確実に伝えること。
    ・軸と回転体のハブの強度を弱めないこと。
    ・加工が容易であること。
    ・取りつけ・取りはずしが容易であること。
    などがありますが、クランプロック®を利用することでこれらの条件は容易に解決できます。しかし、性能を効率よく発揮させるためには使用条件に最適なシリーズを選定することが重要です。
    まず、下表を参考に適正なクランプロック®を選定してください。
    特性 CLM
    CLM
    CLA
    CLA
    CLB
    CLB
    CLE
    CLE
    CLH
    CLH
    CLK
    CLK
    CLR
    CLR
    センタリング機能がある      
    ハブの移動がない      
    位相合わせが自由
    必要ハブ外径が小さい          
    取りつけスペースが小さい  
    取りつけ・取りはずしが容易
    適用軸径 φ6〜φ18 φ20〜φ65 φ19〜φ40 φ19〜φ42 φ6〜φ50 φ20〜φ50 φ6〜φ65
    *◎印はすぐれていることを、●印は良好であることを示します。
  2. 最大トルクの算出
    1. トルクのみが加わる場合は、計算式(1)により最大トルクを求めてください。
    2. トルクとスラスト荷重が同時に加わる場合は、計算式(2)により最大トルクを求めてください。

      なお、起動時のトルクは常用トルクの4倍以上になるとして最大トルクを求めてください。
  3. サイズの選定
    寸法・性能表より、軸径に適合するクランプロック®の許容伝達トルクが「2.最大トルクの算出」で求めた最大トルクTmax.以上であることを確認してください。
    なお、スラスト荷重のみが加わる場合は、寸法・性能表に示す許容スラスト荷重を参考にサイズを選定してください。
    CLR は、1組では許容伝達トルクが不足する場合には複数組での使用により対応することができます。伝達トルクは下図のように増加します。ただし複数組での使用は実用的には4組までです。
    伝達トルク
  4. ハブ最小外径の確認
    適用ハブの外径が、ハブ最小外径の表に示す値以上であることを確認してください。
    ハブ材料の降伏点は技術資料 [PDF]を参照してください。
    ハブ最小外径を計算により求める場合には次式により算出してください。

    なお、タップ穴など、ハブの強度を弱める部位がある場合には上式の値に補正が必要です。
  5. 中空軸内径の確認
    クランプロック®を中空軸と回転体の締結に使用する場合には、中空軸の内径が次式によって求めた値以下であることを確認してください。