用語説明

常用トルク

カプリコン®が連続的に伝達可能なトルク値です。
運転時の負荷変動を考慮した値であり、選定時に常用トルクを補正する必要はありません。
連続的な運転によって発生する負荷トルクが常用トルク以下になるようにカプリコン®を選定してください。

最大トルク

カプリコン®が瞬間的に伝達可能なトルク値です。
原則として常用トルクの2倍としています。

最高回転数

カプリコン®が使用可能な最大の回転数です。
周速33m/sとした場合の計算値を表記しており、試験で破損しないことを確認しています。( MOHS MKM MWBS は除く)
高回転で使用する場合は、アンバランスによる振動などにご注意ください。

慣性モーメント

カプリコン®の回転のしにくさを表す値です。
慣性モーメントが小さいほど起動・停止時の負荷トルクは小さくてすみます。

静的ねじりばね定数

カプリコン®のねじりに対する剛性で、グラフの傾きが静的ねじりばね定数です。
たわみ部だけでなく、ハブ部を含むカプリコン®全体の静的ねじりばね定数を表記しています。値が大きいほど応答性にすぐれています。
XBW XBS MSX MDW MDSは静的ねじりばね定数が大きく応答性にすぐれています。

バックラッシュ

カプリコン®の回転方向に対するガタツキです。
高精度な位置決めを必要とする場合は、バックラッシュ0のカプリコン®を選定してください。

ミスアライメント

軸心の誤差。ミスアライメントには、偏心・偏角・エンドプレイの3種類があります。
詳しくはアライメントの調整をご参照ください。

偏心反力

カプリコン®を偏心させた時に発生する力です。偏心反力が小さいほど軸受などに作用する力が小さくなります。
MOL MOS MOHS MOPは偏心反力が小さく軸受などへの負荷を軽減します。

スラスト反力

カプリコン®を軸方向に圧縮させた時に発生する力です。
スラスト反力が小さいほどモータなどに作用する力が小さくなります。

固有振動数

カプリコン®が共振する振動数です。
XGT XGS MJT MOL MOS MOHS MOPは固有振動数での振幅が小さく振動吸収性にすぐれています。

電気絶縁性

カプリコン®の両ハブ間の電気に対する絶縁性です。
XGT XGS MJT MOL MOS MOHS MOP MSXP MSFは両ハブ間に樹脂を使用しており電気絶縁性にすぐれています。

等速性

カプリコン®の1回転中の速度ムラです。
一般的にミスアライメントが大きくなると等速性が低下します。
MFB MWBSはミスアライメントが存在しても等速性にすぐれておりエンコーダなどの検出機器に適しています。

使用可能温度

カプリコン®が使用可能な温度です。
樹脂を使用しているカプリコン®の使用可能温度は下表のとおりです。

品番 使用可能温度
XGT/XGS −20℃〜80℃
MJT −20℃〜60℃
MOL −20℃〜80℃
MOS −20℃〜80℃
MOHS −20℃〜200℃
MOP −20℃〜120℃
MSXP −20℃〜80℃
MSF −20℃〜60℃

温度補正係数

カプリコン®の使用温度によって常用トルク・最大トルクに乗ずる係数です。
XGT XGS MJT MOL MOS MSFは使用温度により常用トルク・最大トルクが変化します。
周囲温度が30℃を超える場合は、常用トルク・最大トルクを下表の温度補正係数で補正してください。

周囲温度 温度補正係数
−20℃〜30℃ 1.00
30℃〜40℃ 0.80
40℃〜60℃ 0.70
60℃〜100℃ 0.55

MOHS MOP MSXPは耐熱性にすぐれており使用温度によって常用トルク・最大トルクは変化しません。温度補正係数による補正は不要です。

締結方法

軸への締結方法には、セットスクリュータイプ・クランピングタイプ・スプリットタイプ・セミスプリットタイプ・キータイプの5種類があります。用途に応じて選定してください。

  1. セットスクリュータイプ
    ローコストであり、最も一般的な締結方法といえます。ただし、ねじ先が軸に直接当たるため、軸を傷つけたり、取りはずしが困難になる場合がありますのでご注意ください。
  2. クランピングタイプ
    ねじの締めつけ力で軸穴を収縮させ、軸をクランプします。したがって、取りつけ・取りはずしが容易にでき、軸を傷つけることもありません。
  3. スプリットタイプ
    軸穴部を完全に分割することができます。そのため、装置を移動させることなく、取りつけ・取りはずしが容易に行えます。また、軸を傷つけることもありません。
  4. セミスプリットタイプ
    ハブの一方がクランピングタイプ、他方がスプリットタイプの締結方法です。クランピングタイプ側を軸に締結した状態のまま、スプリットタイプ側だけで装置の接続が可能です。
  5. キータイプ
    セットスクリュータイプと同様に一般的な締結方法であり、比較的高トルクの伝動に適用できます。軸方向への移動防止のため、セットスクリュータイプ・クランピングタイプなどと併用します。

関連情報