公開日:2014年03月31日
リニアクランパ・ズィーの停止距離の計算(ブレーキタイプ)
停止距離の計算
ブレーキ機構つきタイプを使用する場合には、停止距離を計算し、必要十分なレール長さを確保してください。
停止距離の計算にあたって、いくつかのデータが必要となります。
必要に応じて空気圧機器・油圧機器その他のメーカーに直接お問い合わせください。
MBPS |
UBPS |
LBPS |
KBH |
RBPS |
公式
リニアクランパ・ズィー®の品番・数量 | A(個) |
---|---|
保持力 (各商品ページの寸法・性能表をご参照ください。) |
F(N) |
初速 | V0(m/s) |
重力加速度 | g(m/s2) |
移動体の質量 | m(kg) |
リアクションタイム (用語説明をご参照ください。) |
tR(s) |
レスポンスタイム (各商品ページをご参照ください。) |
tA(s) |
動摩擦係数 | μG |
静摩擦係数 | μH |
計算例
使用するリニアクランパ・ズィー® | UBPS-3501-ES1 1個 |
---|---|
保持力 | F = 2800(N) |
初速 | V0 = 2(m/s) |
重力加速度 | g = 9.81(m/s2) |
移動体の質量 | m = 50(kg) |
リアクションタイム | tR = 0.06(s) |
レスポンスタイム | tA = 0.01(s) |
動摩擦係数 | μG = 0.06 |
静摩擦係数 | μH = 0.1 |
リアクションタイム・レスポンスタイム・動摩擦係数・静摩擦係数は使用環境により変化します。事前に予備試験を行い、確認することを推奨いたします。
水平軸で使用する場合
空走距離の計算
SR=L0+L1=V0・(tR+tA)
SR:空走距離(m)
L1:リアクションタイム間の空走距離(m)
L1:レスポンスタイム間の空走距離(m)
空走距離の計算例
SR=2・(0.06+0.01)=0.14(m)
制動距離の計算
Wkin:運動エネルギ(J)
WFric:摩擦エネルギ(J)
SB:制動距離(m)
制動距離の計算例
停止距離の計算
SH=SR+SB
SH:停止距離(m)
停止距離の計算例
SH=0.14+0.06=0.2(m)
垂直軸で使用する場合
空走距離の計算
空走距離の計算例
制動距離の計算
V2=V0+g(tR+tA)
V2:ブレーキ開始時の速度(m/s)
制動距離の計算例
V2=2+9.81(0.06+0.01)≒2.69(m/s)
停止距離の計算
SH=SR+SB
停止距離の計算例
SH=0.164+0.152=0.316(m)
選定方法
安全上の注意
直動サポート