公開日:2018年09月28日

リニアクランパ・ズィーの用語説明

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用語説明

保持力

位置保持可能なレールのスラスト方向の荷重です(下図R方向)。
レールとコンタクトセクションの間の静摩擦係数によって保持力は変化します。本カタログに記載の保持力は、静摩擦係数を0.1とした場合の計算値です。

  • 空気圧タイプ・常時開(Normally Open) - MK MKL LKP MKR MCP
    圧力0.6MPaのときの値です。保持力は圧力に比例して変化します。
    たとえば0.5MPaで使用した場合、保持力はカタログ値の5/6となります。
  • 空気圧タイプ・常時閉(Normally Closed) - MKS MKSL LKPS MKRS MBPS UBPS LBPS MCPS RBPS
    保持力は一定です。
  • 油圧タイプ・常時開(Normally Open)- KWH KBH
    レールの呼び#25・#30適用の商品は10MPa、#35以上適用の商品は15MPaのときの値です。
    保持力は圧力に比例して変化します。
  • マニュアルタイプ - HK miniHK HKR HKL
    本カタログに記載の締めつけトルクで締めつけたときの値です。
  • マニュアルタイプ・カムレバー
    HKC-A - 保持力は一定です。
    HKC-Z - 調整ナットで保持力が調整できます。

クランプ

レールの側面または溝底をクランプします。テーブルの保持・位置ぎめ・びびり防止に最適です。
キャリッジの動作中にレールをクランプすることはできません。完全に停止した状態でレールをクランプしてください。
コンタクトセクションはレールの転動溝には接触しないため、リニアガイドウェイの精度に悪影響は与えません。

ブレーキ機構つき

レールの側面または溝底をクランプします。テーブルの保持・位置ぎめ・びびり防止などの機能のほか、緊急用ブレーキとしても使用できます。レールと接触するコンタクトセクションには特殊ブレーキパッドを使用しています。
緊急用ブレーキとして使用できる寿命は2000回(最小)です。
コンタクトセクションはレールの転動溝には接触しないため、リニアガイドウェイの精度に悪影響は与えません。

常時開(Normally Open)

空気圧・油圧供給時:リニアガイドウェイのレールをクランプします。
空気圧・油圧排出時:クランプを開放します。

常時閉(Normally Closed)

空気圧・油圧供給時:クランプを開放します。
空気圧・油圧排出時:ばねなどの力でリニアガイドウェイのレールをクランプします。

制御方式

リニアクランパ・ズィーを作動させるための動力。
空気圧・油圧・マニュアルの3つの方式があります。

最低使用圧力

リニアクランパ・ズィーに使用可能な最低圧力です。
使用圧力がカタログに記載の最低使用圧力より低い場合、リニアクランパ・ズィー®が作動しないことがあります。

最高使用圧力

リニアクランパ・ズィーに使用可能な最高圧力です。
使用圧力がカタログに記載の最高使用圧力より高い場合、リニアクランパ・ズィーが破損・損傷することがあります。

使用温度

リニアクランパ・ズィーが使用可能な雰囲気の温度です。
雰囲気温度がカタログ記載範囲外の場合、シールなどが早期に劣化することがあります。

開放圧力

空気圧タイプ・油圧タイプ・常時閉の商品において、クランプを開放する際に必要な圧力です。

アダプタプレート

リニアクランパ・ズィーの高さをキャリッジの高さに揃えるためのプレートで、リニアクランパ・ズィーとリニアガイドウェイとの組み合わせによって必要になる場合があります。対応するアダプタプレートの品番は、各商品の「選定表」に記載してあります。

空気消費量・作動油量

リニアクランパ・ズィーを作動させるために必要な1ストロークあたりの空気・油の量です。

停止距離

ブレーキ機構つきタイプを使用する場合には、停止距離を計算し、必要十分なレール長さを確保してください。
停止距離の計算はこちらをご参照ください。

リアクションタイム

  • 常時開(Normally Open)
    システムから空気圧・油圧の供給開始の信号が出てから、
    リニアクランパ・ズィーへの空気圧・油圧の供給が開始されるまでの時間です。
  • 常時閉(Normally Closed)
    システムから空気圧・油圧の供給停止の信号が出てから、
    リニアクランパ・ズィーへの空気圧・油圧の供給が停止するまでの時間です。
    リアクションタイムは、使用するバルブの作動時間・配管長さ・供給圧力などにより変化します。詳しくは空気圧機器・油圧機器・その他のメーカーに直接お問い合わせください。

レスポンスタイム

  • 常時開(Normally Open)
    リニアクランパ・ズィーへの空気圧・油圧の供給が開始された後、リニアガイドウェイのレールをクランプするまでの時間です。
  • 常時閉(Normally Closed)
    リニアクランパ・ズィーへの空気圧・油圧の供給が停止した後、リニアガイドウェイのレールをクランプするまでの時間です。

形状

リニアクランパ・ズィーの形状には、レール・シャフトのラジアル方向(上)から取りつけできる形状と、取りつけできない形状があります。形状についてはCADデータにてご確認ください。

プラスコネクション

空気圧タイプ・常時閉の MKS UBPS MCPS では“プラスコネクション”によって保持力を大幅に増強させることができます。
“プラスコネクション”とは、ばねによる保持力に、空気圧による保持力を付加(プラス)し、保持力を増強させる接続(コネクション)方法です。
“プラスコネクション”により、保持力は、圧力が0.6MPaのとき“標準(ばねによる保持力)”の約2.5倍になります。
本カタログに記載の“プラスコネクション”の保持力は、圧力が0.6MPaのときの値です。
“プラスコネクション”によって増強された保持力(“プラスコネクション”の保持力から、"標準"の保持力を差し引いた値)は、0.2MPa~0.8MPaの範囲では圧力に比例します。

“プラスコネクション”の接続方法

  1. サイレンサを取りはずしてください。
  2. 管継手・チューブ・ソレノイドバルブを取りつけてください。
  3. エアを供給してください。
  4. ソレノイドバルブを作動させ、クランプが開閉することを確認してください。

“プラスコネクション”では、クランプまたは開放のいずれにおいても空気圧の連続的な供給が必要です。
システムがシャットダウンし、空気圧の供給がストップしたとき、保持力はばねによる“標準”の保持力のみとなります。
このため、“プラスコネクション”の場合はリニアクランパ・ズィーを緊急用ブレーキとして使用することはできません。
ご注意ください。

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